モダン【青黒フェアリー】

Q.どうやって勝つの?
A.毎ターン、ライフを1点削りながら1/1飛行トークンを自動生成するエンチャント、《苦花》を設置して制空権を握り、ペチペチ叩いて勝ちます。
1/1トークンの群れと侮るなかれ、毎ターンその総力は自動で増強されるのです。
1→2→3→4→5→6(合計21)
《苦花》とトークンと自身のライフを守り、相手のクロックを抑えて勝ちます。
《苦花》を設置した後は自分のメインにクロックを追加する必要はないの相手を抑え込むためにマナを使いやすいのです。
打ち消しに《呪文づまりのスプライト》を使用し、相手の行動を制限しながら自分のクロックを増やします。

Q.どんなカードを使うの?
A.《苦花》以外には、相手を抑え込む手段…
①ハンデス
②打ち消し
③除去
④バウンス
⑤タップ
⑥手札を補充するドロースペル
が必要です。

①ハンデス
1ターン目はハンデスが打ちやすいタイミングです。
相手のリソースを削りながら相手の手札を確認し、後々の行動を予測し、対処法を予め考える事ができます。
もし相手が《呪文嵌め》を2枚持っていたら2ターン目に《苦花》をキャストしても確実に打ち消されてしまいます。使わせるか捨てさせるか何かしら手を打つ必要があります。

《思考囲い》が選択肢を最も広く持っているので強いのですが、《苦花》、フェッチ、ショックランドによるライフロスを考慮すると《コジレックの審問》で差し当たっての脅威を抜いておくのもありでしょう。
対戦相手のデッキが分からない段階で先攻1ターン目にライフ15は危険水域の場合があります。

《ヴェールのリリアナ》
忠誠度を上げながらお互いに1枚手札を捨てます。こちらはダブった《苦花》や土地を捨てつつ最低限のリソースは確保し、相手の手札を毎ターン捨てさせ選択肢を減らしてあげます。
《苦花》トークンで《ヴェールのリリアナ》を守る事でマナを使わずに奥義発動を目指す事も可能です。
現実的には《ヴェールのリリアナ》はプラス能力を1回使い、その後マイナス能力による布告除去を手札の確定除去と組み合わせて使用し、相手のクロックを消滅させる役目となる場合が非常に多いです。

《ヴェンディリオン三人衆》
瞬速 。飛行 。
ヴェンディリオン三人衆が戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの手札を見る。あなたは、その中から土地でないカードを1枚選んでもよい。そうした場合、そのプレイヤーは選ばれたカードを公開し、それを自分のライブラリーの一番下に置き、その後カードを1枚引く。

相手を対象として、脅威があればデッキボトムに仕舞っていただきます。相手の手札に有効牌が無く、停滞しているならそのまま抱えていただきます。「ドローは正義」とも言います。不用意に相手にドローさせるのは控えましょう。
自身を対象としてダブついた《苦花》などをドローに変換する事もあります。自身を対象とした場合は手札を公開する必要はありません。が、デッキボトムに送るカードは公開する必要があります。

②打ち消し
エンチャント《苦花》による自動生成トークン、《苦花》自身が持つサブタイプ『フェアリー』。この事が最大限に活かせる打ち消し…それが《呪文づまりのスプライト》です。
(英名《スペルスタッタースプライト》は声に出して読みたい英単語です。)
瞬速。飛行。
呪文づまりのスプライトが戦場に出たとき、点数で見たマナ・コストがX以下の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。Xはあなたがコントロールするフェアリー(Faerie)の数に等しい。

《苦花》と《呪文づまりのスプライト》のみで2マナ以下の呪文を打ち消せます。《呪文づまりのスプライト》が2マナ1/1ですのでお得です。
トークンが増えれば増えるほど打ち消す事が出来るスペルの範囲も広がりますので相手は身動きが取れなくなります。

《呪文嵌め》1マナで2マナの呪文を打ち消すピンポイント打ち消しです。モダンでは2マナ以下の呪文の採用率は高く、大抵のデッキに有効です。《否認》をカウンター出来るのも評価点です。

《マナ漏出》《卑下》《中略》
不確定カウンター達。(最低)2マナであらゆるタイプの呪文をカウンター出来るのが偉いです。最序盤に相手の妨害が出来るのが重要です。
《卑下》は打ち消しつつ占術2を行えます。占術2が土地&土地だった時の「占術して良かった感」は異常。
《中略》は打ち消した呪文を追放出来るので環境次第でメインでの採用もありえます。ドレッジ、リアニ、探査、フラッシュバック…

《謎めいた命令》確定カウンターさらにおまけでもう1つ何かしら出来る。
(パーマネントのバウンス、相手クリーチャーの全タップ、1ドロー)
1UUUと色拘束もマナ・コストも重くその分明らかに強いカードです。確定カウンター分の1UUを差っ引いてUでもう1つ分と考えるとお得過ぎです。

《呪文づまりのスプライト》がいるので3マナ確定カウンター、2マナ以下の限定カウンター(《払拭》、《否認》など)はメインで採用する必要も枠もありません。


③除去
《滅び》自分のクリーチャーも全て破壊してしまいますが、大丈夫《苦花》がまた産んでくれます。リセットカードはスピードで負けてしまった場合に、ないとどうしようもなくなるので1枚はメインから採用しています。

《残忍な切断》探査で実質1マナで打てるのが魅力です。それ故に複数枚積むと探査コスト不足になりかねません。

《夜の犠牲》2マナ。黒マナの拘束はきついし吸血鬼、狼男、ゾンビには効きません。しかし『黒は無理』『アーティファクトは無理』な《喉首狙い》と比較すると圧倒的に汎用性は高いです。

《突然の死》3マナ、-4/-4、刹那。
ただひたすら刹那が強い。絶対に殺したいクリーチャーに最適。《無私の霊魂》や《桜族の長老》のようなサクリファイスエスケープも、自身をパンプアップする能力の起動も許しません。対コントロールにおいても安心の除去です。

《四肢切断》ライフと引き換えに1マナで打てる-5/-5。どうしても許せないクリーチャーに最適。マナを浮かせて相手のカウンターにカウンターを当てる事が可能になります。

《英雄の破滅》3マナ。プレインズウォーカーも殺せる汎用性が魅力。

《殺戮の契約》0マナ。次のアップキープに契約料を払えないとゲームに敗北します。こちらがフルタップして、相手が出して来たフィニッシャーに。

《見栄え損ない》1マナ、-2/-2。相手を問わず小型を処理できる。最序盤に出てきた《秘密を掘り下げる者》などに。

自分の場合、マナとできる事、できない事を考慮して除去スペルは散らしています。

《ヴェールのリリアナ》マイナス効果で対戦相手に1体クリーチャーを生贄に捧げさせます。複数クリーチャーがいる場合、一番厄介なクリーチャーは残ります。手札の除去と合わせて葬り去ってしまいましょう。プロテクション、破壊不能、呪禁をすり抜けられるのとマナを消費しないのがありがたいです。

④バウンス
相手のパーマネントのバウンスも、置物破壊が不得手な青黒として欲しいカードです。更に《苦花》で自決してしまわないように《苦花》を戦場から無くす手段としても必要です。

《謎めいた命令》上述の通りパーマネントのバウンスが出来ます。カウンターついでに《苦花》バウンス、バウンスついでに1ドロー等何をいつバウンスするのかを見誤らなければとても便利です。

⑤タップ
《謎めいた命令》上述の以下略。
相手が横に大量展開してトドメの一斉攻撃をしたい、そのターンにフルタップしてあげると返しのターンにこちらの攻撃が全て通って勝てる場合が多々あります。

《霧縛りの徒党》
瞬速 。飛行 。
覇権(フェアリー(Faerie))(これが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のフェアリー1つを追放しないかぎり、これを生け贄に捧げる。これが戦場を離れたとき、そのカードは戦場に戻る。) 
いずれかのフェアリーが霧縛りの徒党により覇権させられたとき、プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべての土地をタップする。

少し分かりづらい能力、覇権持ちクリーチャーです。
基本的に相手のアップキープに瞬速で唱えます。打ち消されなければ、戦場に出ます。
出た時に《苦花》や苦花トークンなどサブタイプ「フェアリー」を持つパーマネントを1つ追放します。…これが覇権です。
覇権したら相手の土地をフルタップします。この時スタックでマナを生成する事は可能です。とは言えアップキープなので相手はインスタントか瞬速持ちしか唱えられません。
覇権は対象を取らない為、サブタイプフェアリーを持つパーマネントが1つでも残れば覇権する事が出来ます。
相手はメインで新たに置く土地分しかそのターンは何もできません。返しのターンにこちらはカウンターを気にせず動く事ができます。

⑥ドロー

《謎めいた命令》以下略

《祖先の幻視》驚異の1マナ3ドロー。タイムラグはあるものの、1ターン目に使うとちょうど手札が寂しくなった頃に爆裂ドローが炸裂します。

以上が【青黒フェアリー】のメインパーツです。

Q.他にどんなカードが使われるの?
A.デッキに入っている頻度が高いのは
《瞬唱の魔道士》瞬速 
瞬唱の魔道士が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。それはターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、それのマナ・コストに等しい。(あなたはあなたの墓地にあるそのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)

一度使ったカウンターや除去を再利用でき、相手のターンに出てこれる人です。
このカードが手札にあれば2コスト重くなる代わりに墓地のカードが手札となります。但し、《呪文づまりのスプライト》は効果適用範囲外ですので、注意が必要です。《ヴェールのリリアナ》との相性は良好です。

《黄金牙、タシグル》クロック増強、地上ブロッカー。(探査コストで不要札を先に追放しておく事で選択肢を狭めるプレイングによってやや有利になる)手札補充能力は極めて有効です。一方で、能力起動コストが重くプレイの幅が狭まる危険性があります。墓地に落ちて良いカードが特にない為、裏目を見るリスクがある事は忘れてはいけません。
《瞬唱の魔道士》との相性は良さそうに見えて…噛み合う時は噛み合う、ダメな時はトコトンダメと極端です。《ヴェールのリリアナ》との相性は良好です。

《饗宴と飢餓の剣》プロテクション黒、緑。相手プレイヤーへダメージを与えたらハンデス&こちらの土地が全てアンタップ。
相手のリソースを減らし、カウンターを構える。デッキコンセプトと完全に噛み合ったアルティメットウェポンです。

《光と影の剣》プロテクション白、黒。相手プレイヤーへダメージを与えたら墓地のクリーチャー回収&ライフ3点回復。
ライフロスが恒常的にあるのでライフゲインはありがたく、《呪文づまりのスプライト》というカウンターを回収出来れば後に備えられます。

《殴打頭蓋》4/4、警戒、絆魂は非常に魅力的ですが、一括で5マナはやや重く、プレイのタイミングは簡単ではありません。その分、着地した後は鬼に金棒、《霧縛りの徒党》に装備した日には相手が土地を畳むまであります。

サイドボードで《悪夢の織り手、アショク》や《ゲドの裏切り者、カリタス》は墓地を利用するデッキへの抑止力並びに自軍のクロック増強として、《最後の望み、リリアナ》は自身の墓地利用並びに相手のクロックの無力化として採用される事もあります。

《密輸人の回転翼機》は《苦花》で生成したトークンが、戦場に出たターンに騎乗する事でクロックが増大します。ルーティング能力は任意なので弱い手札の時にデッキを掘り進めて有効札を探しに行けます。ソーサリータイミングでの除去に強く、自分で《滅び》を使用しても生き残ります。《ヴェールのリリアナ》とは相性が悪いです。

《集団的蛮行》はハンデス、除去、ライフドレインと1枚3役をこなします。

Q.どんな弱点があるの?
A.《苦花》を使うのが前提なので【バーン】はメインでは大変苦手です。相手はこちらのライフを直接削る、こちらは自身のライフをコストに捧げる。つまり、挟み撃ちの形になります。
アーティファクトやエンチャントが場に出た後は処理しきれず、マナ・コストを軽減してキャストして来る【親和】との相性も非常に悪いです。
これらはプレイングで状況をひっくり返すのが困難なので、サイドボードに何かしら用意しておく必要があります。
こちらのクリーチャーの線が細いため、【ZOO】の様に「殴り合って最後まで立ってた方が勝ちな!」というアグロも気を抜けません。特にトランプルとは相性が悪いです。

特殊地形がてんこ盛りなので《血染めの月》には滅法弱いです。相手のデッキが赤い場合は要注意です。

Q.何かドヤ顔できるプレイを教えて
A.
例1
《呪文づまりのスプライト》でカウントする『フェアリー』の頭数を増やす為に《変わり谷》をタップしてマナを生成し、そのマナで《変わり谷》をクリーチャー化します。《変わり谷》は多相の戦士なので、『フェアリー』でもあります。

例2
《呪文づまりのスプライト》を《霧縛りの徒党》で覇権します。
相手の土地がフルタップします。
相手の呪文に対応して《霧縛りの徒党》に除去を打ちます。
《呪文づまりのスプライト》が戦場に出るので相手の呪文をカウンターできます。

例3
《霧縛りの徒党》をキャストして何かを覇権します。
相手の土地がフルタップします。
2匹目の《霧縛りの徒党》をキャストして最初の《霧縛りの徒党》を覇権します。
相手の土地がフルタップします。
2匹目の《霧縛りの徒党》が何かしらの手段によって戦場から離れると最初の《霧縛りの徒党》が戦場に出るので覇権できれば相手の土地がフルタップします。
2匹目の《霧縛りの徒党》はバウンスするなり、除去するなりすれば良いです。
3ターンもマナを縛れば相手は泣きます。

例4
中盤以降、《謎めいた命令》で相手の呪文をカウンターしつつ自分の戦場に出ている《呪文づまりのスプライト》を回収すると手札にカウンターが増えてニッコリできます。不確定なドローより確実です。

コメント

のうきん
2016年11月3日9:07

MOでコプター入れたフェアリーが5-0してたみたいですよ。
酔ってるフェアリーが乗り込んでアタック\(^-^)/

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